プラグについて |
スパークプラグ シリンダー内に入ってきた混合ガソリンに点火するためにシリンダー内に向かって取り付けられ、常に爆発時の高温高圧のガスにさらされる部品です。 またスパークプラグは取り外しが簡単なため、おおよそのエンジン内の燃焼状態を知る判断材料にもなります。 火花点火の内燃機関ではプラグのやけ具合によって燃焼状態の判断がおこなわれたりします。 ほとんどのエンジンチェンソーのプラグギャップは0.5〜0.6mm位となっていますが、運転時間とともに徐々にプラグギャップは広がってきますので点検、清掃または交換を必要に応じておこなってください。 中心電極の形状は運転時間とともに変化していきます。 新品時はエッジ(角)があリますが古くなるとエッジが取れて丸みを帯びてきます。 このような状態になるとプラグは火花放電させるための必要電圧が高くなります。 正常なプラグであれば余裕を持って作動していたイグニッションモジュールも電極の状態が悪いと最大限の作動をしなければならなくなり、イグニッションモジュールに無理をさせ故障をおこしたり、耐久性が悪くなる場合もあります。 粗悪な混合オイル粗悪なガソリン、または古くなった混合ガソリンを使用すると、プラグにススやカーボンがたまり、上記のような状態が早く訪れますのでご注意ください。 |
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プラグメーカーはたくさんありますが、チェンソーなど農林業機械に使用するプラグはNGK、ボッシュ、チャンピオンというメーカーがあります。 スチールはNGKとボッシュを交換用プラグとして指定しています。 ハスクバーナはNGK、ボッシュ、チャンピオンを交換用プラグとして指定しています。 チャンピオン製のプラグは20年くらい前はかなり不良品があったそうですが今ではそういうこともないようです。 NGK 日本 ボッシュ ドイツ チャンピオン アメリカ 左の写真は左からチャンピオン、オレゴン、ハスクバーナのプラグです。 オレゴンとハスクバーナはプラグ製造メーカーではありませんのでOEM商品です。 チャンピオン製だといわれていますが良く分かりません。 ハスクバーナとオレゴンのプラグは形がほとんど同じなので同一メーカーのOEM商品だと思われます。 |
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プラグのメーカーの差よりもプラグの形状や熱価などに注意するようにしてください。 形状が違うとピストンヘッドを傷つけたり、ひどい場合はピストンシリンダー使用不能になるかもしれません。 また熱価も注意しなければオーバーヒートから焼きつきを起こしたりするので注意が必要です。 チェンソーなどの農林業機械は取扱説明書に指定のプラグの型式が書いてあります。 そのプラグに相当するものであれば問題はないと思いますが、プラグのことが良く分からない場合は取扱説明書に明記しているプラグメーカーのプラグを使用するようにしたほうが良いでしょう。 |
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熱価について簡単に説明します。 熱価とはプラグの冷え具合を示しています。 熱価が高いプラグは冷えやすいプラグのことで高温、高速型のエンジンに使用します。 熱価が低いプラグは冷えにくいプラグのことで低速がたのエンジンに使用されます。 どんなエンジンも熱は出るのだから熱価の高いプラグを使えばよいと思うでしょうが、プラグ自体もある程度焼けないとすすやカーボンが電極に付着するので具合が悪いのです。 特に混合ガソリンを使う2ストロークエンジンはオイル分のすすが多いので注意が必要です。 焼けすぎてもダメ冷えすぎてもダメということです。 |
上の3本のプラグの型式名にRという文字が入っていますが、これはたぶんレジスター付きのプラグという意味だと思います。 レジスターというのは電磁波防止プラグということです。 電磁波防止プラグを使うことでイグニッションモジュールに悪い影響を与えないようになるそうです。 最近のチェンソーはイグニッションモジュールにマイクロプロセッサー付きのものがあります。 そのようなイグニッションモジュールには電磁波が悪い影響を与えるのでレジスター付きのプラグを使用することをおすすめします。 |