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フォレスト・デモ・2006 W
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北欧方式では受け口の角度70〜90度取るようにしてます。
なぜそのようにした方がよいのか、今回のデモで私が聞いて理解した事を紹介したいと思います。
理解のしかたが悪く、間違っている可能性もありますが、ご容赦ください。
木の形を極端に誇張して描いています。

切る順番は、@青い線、A赤い線、B緑線とします。

黄色いところはツルです。

複数のグレーの斜線(平行線)は木の繊維の方向です。

木の繊維は、根に近いほど外に広がっています。
ほとんどの場合、伐木するときは、根に近いところを切ります。
左図は日本方式です。
受け口を作るときは、@青い線のように横から切っていきます。そして赤い線を切り受け口を合わせます。

うまくいけばいいのですが、切り込みすぎたりすることもあります。

オレンジ色の線切り込みすぎたとします。
すると木の繊維はかなりの量切ってしまうことになります。

追い口をB緑線で切ってくると、ツルとして残る木の繊維はかなり少なくなり、とても危険です。

追い口も受け口と高さが違うので目測を取りにくく切りすぎてしまうこともあります。
北欧方式ではどうなるかというと@青い線受け口の縦切りから始めます。

上の場合と同じ長さ切り込みすぎたとします。(オレンジの線同じ長さ)

木の繊維は上と比べるとあまり切れていません。
受け口の横切りA赤い線も縦切りの目印があるので、切りすぎることも少ないと思います。

B緑線の追い口も受け口の高さと合わせるので、目測が取りやすくなります。

上の場合と同じようにオレンジの長さ切り込みすぎるというミスを犯しても北欧方式では木の繊維を多く残すことが出来るのです。
日本方式と北欧方式では、もう一つ追い口の高さによるツルの強度も変わってきます。
木の繊維は根に近いほど外に広がるということですから。
黄色いツルの部分日本方式では、黄色い四角の横幅の長さツルを残していると考えてしまいますが、木の繊維の方向を考慮すると、強度が弱くなると思います。(北欧方式からすると水色の斜線1本分弱くなる)

受け口の高さと追い口の高さを同じくらいにすることによって、ツルの強度が計算しやすくなります。



さらに受け口の角度を大きく取ると、視認性も良くなります。
チェンソーで受け口を合わせるときも楽な位置から見ることが出来ます。

また、つっこみ切りでツルを合わせる際も目測を取りやすいと思います。


日本方式ですと、受け口の角度が狭いため受け口を合わせるときも、横からぞき込むようにしなければならないと思います。
日本方式の伐倒方法は受け口の角度はこれくらい、深さはこれくらいと書いてはありましたが、なぜそうなのかということを説明してある資料を見たことがありません。

20〜30年前は北欧でも日本方式で伐倒していたようです。
(20年前の北欧方式と日本方式はにている)

しかし、欧米諸国はチェンソー作業にも競技という物が存在し、日々どうすれば狙った方角へ倒せるか、早く安全に倒せるかということを研究しているので新しい伐倒方法が考え出されているのでしょう。

スポーツなど競技という物があると、それに使う道具が進化するのはいうまでもなく、それを使いこなす方法も進化していくと思います。

  

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