ハスクバーナ242XPと346XPピストンシリンダー |
以前、ハスクバーナの242XPのピストンシリンダーはいい物を使用していると書いたことがあります。 242XPの後継機種346XPのピストンシリンダーと並べてみると違いがすぐに分かります。 金属の材質等は専門家ではないのでよく分かりませんが、研磨などの仕上げの違いは私でも分かりました。 並べるととにかく丁寧に仕上げた部品なのだろうと思います。 美しいのです。 混合燃料の品質が良くなかったと思われる、242と346の焼き付きがあり、比べることが出来た次第です。 焼き付いたシリンダー等も比較しながら説明したいと思います。 |
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この2台のチェンソーは同じ会社のチェンソーです。 いつもは、ハスクバーナの50:1オイルを使用しているのですが、どうしたことかこの混合ガソリンはハスクバーナのオイルではありませんでした。 1ヶ月ほど前にオイルは納品したので、まだ在庫はあると思っていたのですが・・・ しかも、242と346各々のチェンソーにはいっていた燃料が色が違ったのです。 一つは赤紫色、もう一つは濃紺となっていました。 ハスクバーナのオイルで作った混合ガソリンではまずありませんし、古くなったというわけでもなさそうでした。 混合燃料粗悪なオイルや低品質な物を使用するとこのようになります。 高回転なチェンソーはハスクバーナの50:1オイルを使用することを強くおすすめします。 |
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346XPのピストンシリンダー、全面にまんべんなく傷が付いています。 典型的なオイル不足等が原因の焼き付きだと思います。 シリンダーにもかなり傷が付いていました。 生ガス(オイル未混合の燃料)を使用すると一発でこのような状態になります。 ピストンシリンダー交換となります。 ご注意ください。 |
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1は焼き付いた346XPのピストン 2は新品の346XPのピストン 3は新品の242XPのピストン まず輝きが違うと思います。 写真では解らないと思いますが、ピストンには動作方向に対して横方向に細かい溝が付いています。 その溝は242の方がさらに細かくなっています。 |
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ピストン上部も輝きがちがいますし、同心円の溝も細かく処理されています。 | |
ピストンの裏側も242の方がきれいに研磨されていて、ここも輝きが違うと分かります。 しかしピストンの形状等は若干違っていて丁度4ポートに当たる部分が新しいテクノロジーを感じさせます。 |
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シリンダーも同じ材質ではないようですし、やはり242の方が研磨がきれいにされていて、溝も細かく付けられていました。 346のシリンダーは4ポートなど形状が変わってきて、ここでも新しいテクノロジーを感じさせます。 材質はともかくとして、形状等は346XPの方が新しいということでしょう。 |
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346XPシリンダーの変更点 | |
一番上は、デコンプをふさいでしまうボルトです、デコンプの効果はなくなってしまいます。 短いホースが新しいシリンダー用の物で、長いのが旧タイプのシリンダー用です。 |
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オートデコンプのクランク室側の形状が変更されています。 90度向きが変わったので取り回しが短くなったのです。 |
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取り付けてみるとこのように短くすっきりと取り回しが出来ます。 ただいま出荷されている346XPはオートデコンプではなく、手動式のデコンプに変更されています。 |
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242XP焼き付き | |
242XPのピストンも全面に傷が付いています。 しかもかなりススがすごいような気がしました。 |
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上の写真と左右逆になってしまいましたが、焼き付いたピストンの裏側は本当にかなりススがひどかったです。 燃料が悪かったのでしょう。 |
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シリンダーの内側もきれいに傷が付いています。 外側は洗浄していなかったのでしょう。粉の状の切りくずが、オイルと混ざりシリンダーをすべて覆い尽くしていました。 断熱材を付けているようでした。 これでは、オーバーヒートしてもおかしくないでしょう。 |
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燃料ホースも劣化していました。 | |
白い円の部分に細かいひび割れが、たくさん出来ていました。 今回の焼き付きの原因は燃料でしょうが、このようにホースが劣化することによってエアもれが生じエンジン回転があがりすぎて焼き付くこともあります。 |
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久しぶりに242XPのピストンシリンダー(新品)を見ましたが、本当にきらきらして美しかったです。 ガソリンについて一言 キャブレター内のゴム製部品や燃料ホース等はアルコールが含まれているガソリンに対して弱いようです。 ゴム製部品の劣化が激しいような気がします。 ガソリンは良質のレギュラーガソリンを使用しましょう。 そして混合オイルはハスクバーナ50:1オイルを使用するようにしましょう。 このオイルの使用を強くおすすめします。 |
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▼ハスクバーナ50:1オイル説明こちら |